中国のマゾヒスト概観

受虐狂

肉体的苦痛や精神的苦痛を与えられたり羞恥心や屈辱感を感じることにより快感や興奮を得る性的嗜好をマゾヒズムと言う。

周知のようにマゾヒズムという言葉は、オーストリアの小説家マゾッホの名にちなんでいる。

マゾッホは例えば『毛皮を着たヴィーナス』の中で、足で踏みつけられ鞭で打たれることにより快楽を見出す人物を登場させる。

ここで描かれた被虐に快楽を見出す性癖を精神科医クラフト・エビングがマゾヒズムと名づけたのである。

中国語ではマゾヒズムを受虐癖あるいは受虐狂、受虐欲、受虐色情などという。

中国での用語説明を読むと、次のような内容のマゾヒズムの「特性」が紹介されている。

性交中に噛みつき、敲き、引き裂き、抓り、罵るなどのさまざまな懲罰を要求する。

男性は女装や児童の服装をすることにより自分自身を辱めることがある。マゾヒズムと同時にフェティシズムや異装癖をもつものも存在する。

軽度のマゾヒズムは幻想段階に留まることができる。すなわち自分自身が様々な羞恥や苦痛を味わうことを空想するのである。これは男女ともにみられる現象であるが男性に多いそうだ。

苦行、禁欲、自虐、自己犠牲などは形を変えたマゾヒズムであるという。

この説明からも明らかなように、マゾヒズム自体は抽象的な概念であり、それぞれの具体的な嗜好は多岐にわたる。

鞭打ち、滴蝋、緊縛などを望む場合もあれば、針刺、電気刺激、絞首、肉体切断など生命に危険が及ぶ行為を求める場合もある。

極端な場合にはナイフを腹に突き刺すよう懇願し、下腹部を刺されて死亡した人物も存在する。

このような嗜好が時代の新旧を問わず、また洋の東西を問わず、なぜ多くの人に生じるのか、まことに不思議である。

Posted by YangShiCui

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