美少女の腸を引きずり出した凶悪犯の謎

第1の事件

このような犯行が本当に可能なのか?

単に話を聞いただけでは信じ難い犯罪。それが甘粛省で発生した「掏腸悪魔」殺人事件である。

掏腸とは「腸を引きずり出す」という意味である。

甘粛省の省都である蘭州の北西に張掖市甘州区がある。

その東部に鹼灘鎮(けんたんちん)という土地がある。

鹼灘鎮は農村と都市部の中間的な地域であり、完全な農村部と比べると、人の出入りが多い土地柄である。

鹼灘鎮の祭りの風景

2004年8月17日の夜。鹼灘鎮には小雨が降っていた。

夜の11時ころ、羊の放牧を終えて帰宅途中であった老人が、ある平屋の前を通過して500メートルほど歩いたところに、女性が倒れているのを発見した。

その地点は道が悪く、老人は足を滑らせたことがあったそうだ。

老人はその女性も足を滑らせて転んだのだろうと思い、声をかけた。しかし応答はなかった。

雨の夜である。様子がわからない。

老人は女性に近づいて助け起こしてやろうと考えた。

女性のすぐ近くで何か「柔らかいもの」を踏んだように感じたが、その時はそれが何かわからなかったという。

女性の体を抱き起こすと、首に何かが巻き付いていることがわかった。

老人はこの時になってようやく何かの事件の可能性を感じた。

ライターを取り出して首に巻き付いているものを観察した老人は、大声をあげて走り出した。

数歩走ったところで転倒し、顔面を強打した老人は、流血しながらも大声で人を呼んだ。

老人の声を聞いて集まって来た人の中の誰かが公安に通報した。

駆けつけた公安の職員は今まで見たことがない遺体を目撃することになった。

ライトに照らされた女性の首にはホースのようなものが巻き付いていた。

そのホースの先をたどると女性の下腹部につながっていた。それは女性の性器から引きずり出されたその女性自身のであった。

老人が踏んだ「柔らかいもの」は、引きずり出された腸だったのだ。

被害者は近くの農村から仕事に来ていた19歳の女性Lであった。

解剖の結果、何者かがLの性器に手を差し込み、そのまま腹腔内まで突き破り、腸を引き出していたことが判明した。

腸はほぼ全てが引きずり出され、その一部が首に巻き付けられていたのだ。

性的な暴行の痕跡はなかった。

その後の調査で所持品が奪われた形跡がないことも判明した。

つまり強盗でも強姦でもない異様な殺人事件なのだ。

これほど残忍な殺し方をするのであるから、殺害の動機は怨恨であろうと考えらえた。

この年齢なら恋愛がらみのいざこざがあってもおかしくはない。

しかし捜査の結果、Lには男性関係を含めて他人との諍いは全くなかった。

実は犯行の動機はいまだに不明である。一説には殺人そのものに快楽を感じる「性変態」による犯行ではないかという意見もある。

第2の事件

第1の事件が起きた鹼灘鎮(けんたんちん)から20kmほど離れた甘州区東街に開店して3月のラーメン屋があった。

そのラーメン屋は経営者の女性Mと17歳の女性Hのふたりが切り盛りしていた。Hは平順村という村から人の紹介で出稼ぎに来ていたそうだ。

2004年9月20日、つまり第1の事件からおよそひと月後のことである。

深夜の0時過ぎに最後の客が帰り、その日の営業を終えた。店内にはトイレがなかったので、Hは公衆トイレに行くと言って外に出た。公衆トイレは店から数十メートルの所にあったそうだ。

Hが店を出てから5分ほどしたとき、Hの叫び声が聞こえた。

何かが起きている。そう思ったMは店を出て、Hの名を呼びながら公衆トイレに向かった。

Mの声を聞いて付近の住民も集まって来た。

トイレの中にHはいなかった。そこで手分けをして探したところ、ラーメン店の裏の住宅の前に倒れているHが見つかった。

すでにHの意識はなかった。

Hの下腹部を見ると、血と糞便にまみれた腸が引きずり出されていた。

Posted by Liu XiangHai

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