美少女の腸を引きずり出した凶悪犯の謎

強姦未遂事件

第1の事件の3日後のことである。

甘州区の馬神廟街に住む女性Pから公安に通報が入った。Pは次のように訴えた。

部屋でテレビを見ていたら、見知らぬ男が訪ねて来て、張文兵という男を探していると言った。

Pは張文兵という人物を知らなかったので、そんな人は知らないと答えると、男は「俺を騙すつもりか」と言って強引に部屋に入って来た。

仕方がないので部屋の中を見せて誰もいないことを納得させようとしたが、誰もいないことを確かめたにも関わらず、男は帰ろうとしなかった。

Pがすぐに帰ってくれと言うと、男は200元やるからセックスさせろと言い出した。

Pがすぐに帰らないと大声を出すと言うと、男は急にPに襲い掛かりPを殴り始めた。

Pは大声を出して助けを求めた。すると男はPの下腹部に手を伸ばし、陰部に傷を負わせて逃走したと言うのだ。

通報を受けた公安職員はPの訴えを記録に残したが、その時点では公安はこの事件を重視していなかった。

第1の事件のわずか3日後に別の犯行を行うはずはないと考えたからだ。

しかし中央政府の上層部から「限期破案」の命令が発せられ、現地の公安はこの事件を洗いなおすことにしたのだ。

Pの協力を得て犯人の似顔画を作成したところ、公安職員のひとりが反応した。その顔に見覚えがあると言うのだ。

その似顔絵は、理髪店で店員を殴ったQにそっくりだったのだ。

Qの写真を入手した公安は、Pにその写真を見せた。するとPは自宅に上がり込んだ男は間違いなくこの男だと断言した。

この証言により、公安はQを容疑者としてマークした。

Qの写真を持った捜査員たちが、事件現場周辺で聞き込みをすると、第1の事件の現場付近でQを見かけたという証言を得ることができた。

しかもそのときのQの手は血に染まっていたというのだ。Qを目撃したふたりはQを知っていた。

Qは酒癖が悪く、飲んで正気を失い、ケガをすることがあったようだ。Qの手に血が付いていたのを見たふたりは、酒を飲み過ぎたせいで、転んでケガをしたのだろうと思ったそうだ。

この証言により、Qへの嫌疑はますます深まった。

公安はQの他にも容疑者をピックアップしていた。それら20名の写真を持って、入院中のHに確認を求めた。

するとHが選んだ写真の中にQの写真が含まれていた。

この他にもQを疑うべきいくつかの証言が得られたため、公安はQの身柄拘束を決定した。

公安はQの自宅付近に5カ所の監視所を設置し、20名以上の私服職員が動員された。

しかしQは公安の動きを察知し、自宅に籠ったまま外出しなかった。

事件の全容解明のために「生け捕り」が要求されていたため、公安は強硬手段をとることはできなかった。

そこで公安は薬物検査のために尿を提供させるという名目で、外に出て来るように要求した。

しかしQはこの要求を拒絶した。そして無理やりに逮捕しようとすれば、捕まる前に自殺すると言って立てこもったのである。

公安に囲まれたままQは9日ものあいだ籠城したが、9日目の午後になってようやく自宅から出て来た。

公安はその場でQの身柄を拘束した。

殺害の動機

逮捕直後のQはPの自宅に上がり込んで暴行したことは認めたが、第1の事件も第2の事件も自分の犯行ではないと否定した。

しかし数日後にQはどちらも自分の犯行であると認めたのである。

当局はQの犯行の経過と動機について次のように発表した。

8月11日、つまり第1の事件の6日前、甘州区内を歩いていたQは、友人と待ち合わせをしていた被害者Lを発見した。

QとLは面識があったという。しかしQが自分の前科をLに話したところ、ふたりの中は疎遠になっていた。

Lを発見したQは翌日12日に会おうと強引に約束したが、Qは約束の場所に現れなかった。この一件でLはQを憎むようになった。

犯行の当日、「たまたまLに出会った」Qは、Lを強引に連れ出して殺害し、腸を引きずり出したというのだ。大量に飲酒して酔っていたとのことである。

第2の事件の動機はかなり不可解である。

Qは遠方に住んでいるはずのKという女性に恨みを抱いていたという。

9月19日の深夜、ラーメン店に近い店で酒を飲んで帰宅する途中に、Qは被害者Hに出会った。

HがKに似ていたため、QはHを襲った。しかしHの声を聞いて、すぐに「人違い」であることに気がついたという。

しかし通報されることを恐れたQはそのままHを殺害し、腸を引きずり出して逃走したと言うのだ。

Posted by Liu XiangHai

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