女児を使う強壮薬膳:胎児スープ「嬰児湯」に関する不気味な噂

桓公と易牙

かつて現在の山東省に相当する地域に(せい)という国があった。

斉は16代目の君者である桓公(かんこう)の時代に国力を増強して指導的な地位を獲得した。紀元前7世紀ころの古い話である。

桓公に仕えた料理人で易牙(えきが)という人物がいる。

あるとき桓公が易牙との会話の中で「天下の美食は全て味わってきたが人間の肉だけは食べたことがない」と言った。

桓公としては半ば冗談のつもりであったが、易牙は大きなチャンスが来たと考えた。

もしも桓公に人肉料理を作れば、易牙は料理人として一目置かれる存在になれると考えたからだ。

易牙の肉湯

君主に差し出す人肉であるから死刑囚の肉や平民の肉は使えない。鮮度が落ちた肉も論外である。思案した結果、易牙は4歳の息子を料理することに決めた。

易牙は息子を殺して肉湯(スープ)を作り桓公の食卓に運んだ。

もともと腕自慢の易牙が調理したため、その肉湯は非常に美味であった。桓公は驚いて「これは何の肉だ?」と訊ねた。

そこで易牙は自分の息子の肉であることを告げたのである。

この一件で桓公は易牙を信頼し切ってしまった。

易牙は後に政治にも介入し国を乱すことになる。

中国では易牙が人肉スープを作った話は非常によく知られている。そのせいか現在でも中国では人肉食の噂が絶えない。嬰児湯もそのひとつである。

Posted by 編集長 妙佛大爺

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