嬰児湯
2009年の夏、中国のインターネットで嬰児湯の情報が拡散した。嬰児湯とは人間の胎児を使って作るスープである。
生々しい写真を添付した情報によると、広東省の複数の食堂で嬰児湯が作られているというのだ。

その情報によると、嬰児湯は人間の胎児と数種類の漢方薬から作られていて、小さな碗に盛られる一人前の値段は、日本円でおよそ5万円するという。
使われるのは6から7月まで成長した女の胎児に限られるそうだ。
嬰児湯は強壮剤として非常に強い効果があるらしく、常連客の大半は高齢の男性であった。
嬰児湯を扱う店はどれも一見すると何の変哲もない店だが、排骨(パイグゥ:骨付き肉)という隠語で注文すると嬰児湯が提供されるという。
事件の顛末
嬰児湯の情報が全国的な注目を浴びていた2009年8月に突然公安が動いた。情報を流した人物が治安管理処罰法によって検挙されたのである。
公安は嬰児湯に関する情報は全て捏造であると発表した。
嬰児湯を撮影したとされる鮮明な写真は、全てフォトショップにより合成されたものであるというのだ。
ネット上には様々な誤報や捏造情報が溢れている。そうした情報をいちいち潰すことは不可能だ。
健康被害の恐れがあるような情報ですらほとんどの場合は放置されている。公安が治安管理処罰法を使って情報発信者を検挙するのは異例のことであった。
だからこそ公安の動きには何か特別な意味があったのではないかと考えられている。
Posted by 編集長 妙佛大爺
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