風俗嬢を殺害して脳を食した錦州の殺人鬼

遼寧省錦州市

遼寧省の南西部に錦州という土地がある。

丹東市振興区から出稼ぎに来ていたLは、錦州のディスコに度々顔を出していた。

Lは40歳。ディスコで遊ぶには多少違和感のある年齢の男だった。Lには特別な目的があったのだ。

2005年10月8日、Lはディスコで働くYに電話をかけた。

Yには裏の顔があった。Yはディスコで働きながら個人的に売春をしていたのだ。

Lから電話を受けたYは、錦州市広州街のLの部屋を訪れた。

意外な展開

Lの部屋で、LとYは口論を始めた。

売春の代金をめぐる争いであったとする報道と、そろそろ帰りたいと言い出したYを強引に引き留めようとしたことによる争いであるとする報道がある。

Yが大声を上げたので、近所に知られることを恐れたLは、Yの首を絞めて殺害した。

その後Lは、中華包丁やハンマーなどを使ってYの死体を解体した。

骨は自宅内で焼却し、内臓は河に遺棄した。

しかしLは遺体の全てを遺棄したわけではなかった。

筋肉は冷蔵庫で保存し、その一部を食べていたのだ。

Yの家族はYが行方不明になったことを警察に通報しなかった。恐らくYは家族と疎遠になっていたのだろう。

通報

Yが殺されてから2週間後に警察はXという別の女性が行方不明になっているという通報を受けた。

それをきっかけにして捜査が始まり、YとXの両名がLに殺害されていたことが判明したのである。

XもYと同様に解体され、肉と脳は食用にされていた。

一部の報道では餃子の具にされていたという情報もある。

つまりLは、単に女性たちを殺害しただけではなく、そもそも食用にすることを予定していた可能性が強いのだ。

恐らくLは、女性を食べることに異常な興奮を覚える変態性欲者だったのだろう。

残された疑惑

Lは頻繁にディスコに出入りしていたという。ディスコには個人的に売春をする女性が出入りしていた。

Lはそうした女性を物色するために出入りしていたようだ。

売春という名目で自宅に連れ込み、性交の後に殺害するのが最終的な目標だったのだ。

もちろん被害者はY、Xの二人だけではなかった可能性もある。

しかし今となっては別の被害者がいたかどうかは、もはや確認のしようがないのである。

売春という秘められた職業に携わる女性が姿を消しても、誰も通報しないことは珍しいことではないのだ。