死体をミンチにした殺人犯の狂気

広東省中山市での凶行

広西から広東省・中山市に出稼ぎに来ていたZ(男)とW(女)は、故郷に帰るために、まとまったカネを手に入れようと犯罪を計画した。

両名は裕福な知人Lに狙いを定めた。

2001年11月16日の夜8時ころのことである。

WはLに電話をかけて、小欖鎮・西区の住宅に呼び寄せた。

誘いに応じたLがやってくると、WはLに睡眠薬が入った飲料を勧めた。

Wの意図を知らないLは、その飲料を飲み干し、意識を失ってしまった。

殺害

Lが意識を失ったことを確認し、部屋の外へ合図すると、外で待っていたZが入って来た。

Zは枕をLの顔に押し付けてLを窒息死させ、金槌で頭部を殴ってとどめを刺した。

両名はLの死体をトイレに移動し、Lが所持していた現金1000元余りと携帯電話、デジカメを奪った。

その後、両名はLが運転してきた自家用車で広西省・平南県のZの家に移動した。

残忍な死体処理

19日の朝、両名はミンサーなどを購入し、死体を隠した広東省の部屋に戻った。

しかしWは死体処理が怖くなり、その日のうちに貴州省の実家に帰って行った。

現場に残ったZはミンサーでLの遺体をミンチにする作業を始めた。

しかしこの時点ですでに公安の捜査が開始されていた。殺害現場となった建物は監視対象になっていたようだ。

Zは遺体をミンチにしている現場を押さえられ、その場で逮捕された。

貴州省に逃亡したWも後に逮捕されている。

その後Zには死刑、Wには死緩(緩期2年執行の宣言付き死刑判決)判決が下された。