撫仙湖水中都市の謎

撫仙湖

雲南省の省都である昆明の南60キロメートルほどのところに撫仙湖という湖がある。

中国海軍の潜水艦訓練所として利用されていたほど巨大な湖だ。

2000年11月に撫仙湖の湖底で驚くべき発見があった。

潜水マニアであったGが湖底に沈んだ遺跡を発見したのである。

それは明らかに加工されたとわかる石でできた建造物であった。表面には藻が付着していて、相当に古い遺跡であることは一目瞭然であったという。

Gは賢明な人物であった。自分の発見をすぐには発表せずに証拠を固めたのである。

撮影機材を用意して38回の潜水を行い、大量の写真と動画を撮影した。その後、満を持して映像資料を公開したのである。

それは驚くべき資料であった。

撫仙湖の底には港、ダム、寺院などの他に、ピラミッドや古代ローマのコロシアムに似た建造物が沈んでいたのだ。

Gの発見は考古学者の注目を集めた。専門家による潜水調査や無人潜水装置を使った科学的調査が行われた。

その結果、Gの発見が真実であることが確認されただけではなく、予想以上に大きな遺跡が湖底に眠っていることが判明したのだ。

水中都市の正体

前漢時代(B.C.206年から8年)の撫仙湖近辺には、兪元城(ゆげんじょう)という都市が存在していたとする記録がある。

ところが隋(581年から618年)以降の記録には、兪元城の記録が忽然と姿を消している。

多くの歴史学者が、撫仙湖に沈んでいるのは幻の都市である兪元城だと考えたのは当然である。

しかし後の調査により、この推測には欠陥があることが明らかになった。

第一に、湖底の都市の規模が大きすぎるのだ。

湖底の都市は少なくとも2.4平方キロメートルの面積を占めている。しかし前漢時代の地方都市は1平方キロメートルもないのが一般的なのだ。

さらに前漢時代の建造物は木造が中心である。ところが水底の建造物は石造なのである。当時の建造物のスタイルと同一視することはできないのだ。

しかも水底都市で発見された文様や記号は独自色が強く、漢代の遺跡との類似性が全くと言ってよいほど見いだせないのだ。

超常現象

撫仙湖は昔から超常現象が頻発する湖でもあったようだ。

湖面に都市の姿が現れる現象は何度も発生している。

また現地では湖底の発光現象も昔から知られていたようだ。特に霜が降りる季節になると、湖底に光の輪が現れるというのだ。夜間の漁に出る猟師の多くがこの不思議な現象を知っているそうだ。

さらに正体不明の巨大生物の目撃証言も少なくない。

しかし最大の謎は、大規模な都市が湖底に沈んでいるという事実である。

陸上にあった都市が湖底に沈んだのであれば、地殻変動による土地の陥没や、湖の水位上昇など、自然環境の大きな変化がなければならないはずだ。

そのような大変化があれば記録に残るはずであるが、それらしい記録がないのだ。

そうだとすると、湖底の都市はもともと水中に建設されたことになる。

現代の技術を使っても槌中都市の建設は困難であろう。それなのにはるか昔の中国で大規模な水中都市が建設されていたとすれば、人類の能力を超えた何かが関与したと考えざるを得ない。

中国政府は知っている

かつての撫仙湖周辺では、航空機の計器が誤作動する事故が頻発していたそうだ。この現象は第二次世界大戦の頃には、各国の空軍ではよく知られていたという。

しかし現在はその心配はない。撫仙湖周辺が飛行禁止区域に指定されているからだ。

実は中国政府は撫仙湖の水中都市の本質を知っていると言われている。

撫仙湖に関する情報を総合すると、湖底の都市は宇宙人と無縁ではないことは明らかだ。

しかも現在でも水中都市の一部には宇宙人が必要とする何らかの機構が存在し、稼働していると考えられる。

中国政府は宇宙人の施設について多くの情報を持っている。宇宙人との情報交換すらあるとも言われているのだ。

Gが湖底の都市を発見する以前から、中国政府は撫仙湖と宇宙人の関連を知っていた。Gがあまりにも明確な資料を発表したために隠蔽できなくなったというのが真相らしい。

はっきり言ってしまおう。

撫仙湖の水中都市の一部には、現在でも宇宙人の基地が存在するのだ。