鏡像人
中国の医学用語に鏡像人という言葉がある。これは内臓の位置が左右逆転している人をさす言葉である。日本語では内臓逆位などと呼ばれている。
鏡像人の出現率は5千人から1万人にひとりといわれている。非常に稀ではあるが、世間で思われているほど珍しくはない。
鏡像人には医学用語としての鏡像人の他にもうひとつの意味がある。
新疆の鏡像人
中国にはかつて新疆に多数の鏡像人が現れたというよく知られた話がある。
新疆の鏡像人は別名を複製人という。ある人物をコピーしたような全く同じ人物を鏡像人と呼ぶのだ。
医学用語の鏡像人と区別するためにこの記事の中では「複製人」と呼ぶことにしよう。
新疆では1950年代に多数の複製人が目撃されている。
一説には30万人もの複製人が存在したとの説があるくらいだ。つまりたまたま複製人が目撃されたというレベルの話ではなく、複製人が大量に発生したという異常事態が語られているのだ。
コピー人間の大量発生はそれだけでも不気味な話である。しかしそれだけでは済まされない事情があるのだ。実は当時の新疆は怪奇現象の多発地帯だったのだ。
多くの人は複製人の出現は単独の超常現象ではなく当時新疆で多発していた怪奇現象と深く関連していると考えている。
このことを説明するために当時の新疆でどのような異常事態が発生していたのか説明しよう。
新疆の怪現象
新疆の大半は砂漠地帯である。しかしそれは現代の話だ。かつての新疆には水と緑のオアシス都市が点在していたと考えられている。
そうした都市の遺跡が新疆の砂漠の中に残されているのだ。
遺跡には古代の財宝が残されている可能性がある。この財宝を求めて古代の遺跡を発掘しようとする人は少なくない。
新疆で複製人が大量に出現したとされる頃に、ひとりの青年が新疆の古い遺跡を探検した。彼は遺跡の中から古代の宝物を発見したと言われている。
しかしその青年は街に戻った直後に発狂してしまった。それだけではない。成年の体は生きたまま腐り始めたのだ。
体が腐るほどのダメージを受ければ本来なら耐え難い苦痛に苛まれるはずだ。ところが奇妙なことにその青年は痛みも苦しみも全く感じていなかったというのだ。
その青年は最終的に死亡してしまった。解剖の結果、胃の中からは未知の植物が発見されたという。
この事件は人民解放軍幹部の注目を集めた。
体が腐り死が迫っているにも関わらず苦痛を感じない。仮に兵士がこのような性質を獲得すれが最強のソルジャーとなりうる。
青年の胃の中から発見された未知の植物は軍事利用が可能なのではないか?
人民解放軍が本格的な調査に乗り出そうとしたときに文化大革命が勃発し、調査は中断されることになる。
双魚玉佩
文化大革命が終息した後に新疆での調査が再開された。最強のソルジャーを養成するための植物を求めて調査隊が派遣されたのである。
ところがこの調査隊の隊長が新疆の砂漠の中で失踪してしまった。
隊長は失踪する直前に双魚玉佩(そうぎょぎょくはい)と呼ばれる古代の遺物を発見していたと言われている。
双魚玉佩の具体的な形状や大きさは今となっては謎である。しかし外見は重要ではない。重要なのは双魚玉佩の機能だ。
双魚玉佩には生物を複製する機能があったと言われている。
調査隊の隊長から双魚玉佩を受け取った人民解放軍の研究所は魚の複製に成功したとされている。双魚玉佩の「双魚」は魚の複製にちなんだ命名であると言われているのだ。
ここで複製人の話を思い出していただきたい。
新疆の遺跡の中には生物を複製する装置が残されていたのだ。双魚玉佩の発見により、複製人の出現は双魚玉佩を作り出した何者かが暗躍した結果だったと断定されたのである。
では生物を複製する装置を作り出したのは何者なのだろうか?
この疑問に対してはいくつかの意見がある。
ひとつは平行宇宙説である。ロプノールには平行宇宙との交差点があり、そこから高度な技術をもった何者かが「こちら側」に侵入したという解釈だ。
これとは別の説もある。双魚玉佩を作り出したのは宇宙人だという説だ。この説を提唱する人は新疆に宇宙人の基地が存在すると推測している。
ロプノールでの核実験
1960年代にロプノールで核実験が行われた。この実験には多くの疑問が残されている。
なぜ毛沢東はロプノールでの核実験を指示したのか?
なぜソ連は中国の核実験を黙認したのか?
アメリカはなぜ中国の核実験を阻止しなかったのか?
当サイトが入手した情報によれば、ロプノールでの核実験は新疆で発生した複製人問題を最終的に解決するために行われた可能性が高い。
中国政府は毛沢東の時代にはすでに複製人出現の原因を特定していた形跡があるのだ。
当時の新疆には複製人を作り出す何者かが暗躍していた。それが平行宇宙の住人であるか宇宙人であるかは明確ではないとしても、中国政府にとって不都合な何者かが存在することは間違いのない事実だったのである。
そこで毛沢東はロプノールで核実験を行うことで、新疆の怪事件の原因を根絶しようとしたのだ。
人類の危機が発生していた
新疆に出現した多数の複製人は人類以外の何者かが仕掛けた地球侵略の布石であったとする見解もある。
新疆の異常事態については中国当局だけではなくソ連もアメリカも独自のルートで情報を把握していたようだ。
複製人を放置すれば人類全体が危機に晒される。
当時の中国、ソ連、アメリカはこの点で見解が一致していたのだ。
毛沢東が核実験を決断したとき水面下で事前の連絡を受けたソ連とアメリカは反対するどころか胸をなでおろしていたという。
ソ連とアメリカは毛沢東の核実験を単に黙認したのではない。もっと積極的に複製人問題の終局的解決を願っていたのだ。
あまりにもスケールの大きな話だが、この話は中国ではよく知られている。
毛沢東の時代がすでに過去となり、当時の事情を語ることが容易になってきた証であろう。