中国では一般的な食材「タウナギ」とは

タウナギ基本情報

タウナギは中国語で黄鳝または鳝魚と書きます。

ウナギのような細長い形をしていて体長は最長で1mにもなります。確かに魚なのですがウロコはありません。表面はヌルヌルしています。

ウナギと似た点が多い魚ですが、実は全く異なる種類の魚だそうです。

タウナギは口から空気を吸って酸素を吸収します。肺があるのではなくて消化管から酸素を取り入れる能力があるようです。この能力があるので水から出しても長いあいだ生き続けることができます。

タウナギは肉食で夜行性です。昆虫や小魚を食べます。

小さいうちは全てメスで50cmくらいになるとオスになる不思議な魚です。

人気食材

タウナギは日本の魚売り場ではほとんど見かけませんが、中国では魚を売っている所ならどこにでも置いてある食用魚です。生きたまま売られているケースも多いようです。

中国ではポピュラーな食材ですから中国全土で養殖されています。特に長江流域、遼寧省、天津の生産量が多いとされています。

旬は夏です。

タウナギは成長するとウナギと同じくらいのサイズになりますが、まだ小さいうちに食べられることが多いので肉のサイズはウナギよりも小さい場合が多いようです。

上海あたりでは濃い味つけで煮て食べられるケースが多いですが、広東省などでは炊き込みご飯の具材としても用いられるようです。下の画像はその一例「黄鱔飯」です。

薬膳食材として見た場合にはタウナギには血を増やす作用があるとされています。

中国社会ではタウナギには日本のウナギと同じように元気を回復する効能があるとされています。

ただし日本人が食べると殆どの場合に泥臭いと感じることが多いようです。非常に良好な環境で養殖されたタウナギには臭みがないようですが、そのようなタウナギは希少です。

タウナギの血は毒!

タウナギの血には毒があります。ウナギの血にも毒性があるとされているので、この点は共通しています。

生のままタウナギの血を食べると死ぬこともあるそうでが、熱を通せば毒が消えるので、調理したタウナギは安全です。