現代中国で発見が相次ぐ太歳という霊薬

太歳の行方

太歳は霊薬として非常に高い値段で売れる。そのことは当時すでに新聞報道などで知れ渡っていた。

Hは太歳を抱えると突然走り出した。これを見たKは慌てた。発見したのはHであるが、自分の家の裏庭から出たものは自分のものである。

KはすぐにHの後を追った。追いついたKとHは激しい殴り合いを始めた。喧嘩はエスカレートし、互いに激しく流血したという。

警察が駆けつけたときには太歳の姿は消えていた。Zが密かに持ち帰っていたのだ。

しかしZが持ち去るのを見ていた村人がいた。そのことを知ったL老人は屈強な若者を数人連れてZの家に向かった。

しかしその時すでにZはベッドの上で死んでいた。目を見開いたままの恐怖に歪んだ形相だったそうだ。

死因は不明だった。しかしL老人は太歳が原因だと決めつけ、太歳を埋めるように命じた。

若者たちはK宅の裏庭に似た環境の土地を探して太歳を埋めた。

その後、欲に目がくらんだ若者が密かに太歳を掘り出そうとしたが、太歳を探し当てることはできなかったそうだ。

彼が掘りに行く以前に別の誰かが持ち去ったという人もいれば、太歳には土の中を移動する能力があるという人もいる。

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