あまりにも有名なUFO多発地帯

広西省南寧

広西省・南寧は広西チワン族自治区の首府である。自治区と呼ばれるだけあって、南寧の人口の半数以上が少数民族である。

中国に特に強い関心がある人でなければ、少数民族の自治区の首府と聞いてもどの程度の街なのか想像もつかないだろう。

現在の南寧は高層ビルが立ち並ぶ大都市である。ベトナムに近い地理的条件が幸いして、東南アジア諸国との貿易が盛んであることから、南寧に領事館を置いている国も少なくない。

北回帰線よりも南に位置するため、気候は温暖で湿度は高い。食卓には南国のフルーツが並ぶ住みやすい土地柄だそうだ。

UFO多発地帯

UFOは中国各地で目撃されている。ただしUFOの出現頻度は地域によって異なる。中国にはいくつかのUFO多発地帯が存在するのだ。

その代表的な土地こそが南寧なのである。

南寧でのUFO目撃情報は枚挙にいとまがない。最近ではスマホが普及した結果UFOの撮影に成功する人も少なくないのだ。

ただし南寧のUFO情報には注意が必要だ。多くの人に「南寧にはUFOが出る」という思い込みがあるせいで誤認騒ぎが非常に多いからだ。

2014年にはUFO目撃情報に対して警察が出動し、ヘリコプターで正体を確認する騒ぎとなったこともある。このときは無許可で飛行していた広告用の飛行船が未確認飛行物体の正体であった。

UFOと誤認されるのは飛行船だけではない。電飾つきの凧や航空機などもUFOと誤認されることがある。

以前南寧では空中の凧と一緒にUFOが撮影されたことがある。

その写真を見ればUFOの飛行高度が凧とは明らかに違うことがわかる。UFOは凧よりもはるかに高い上空を飛行しているのだ。

一枚の写真の中にUFOと凧が写り込んでいれば両者を対比することによって本物のUFOを区別することは容易であるが、凧だけが写っているケースでは区別が非常に難しい。最近の中国で報告されるUFOの多くは電飾つきの凧なのである。

また最近ではネット上で注目を集めるために意図的なフェイク情報が発信されることもある。そのような場合にも「南寧で撮影した」ことにされるケースが多い。

最近の南寧発の情報にはよほど注意しないと騙される危険性がある。

本物のUFO

中国ではUFO情報を提供すると心無い人たちからバッシングされることがある。だから多くの人が自分が目撃した不思議な現象について、匿名で情報提供したいと考える気持ちは理解できる。

最近の中国ではUFOに関する限りほとんどの情報が匿名で提供されているのだ。

しかし誤認やフェイクの可能性を考慮すると匿名のUFO情報は基本的に信じることができない。当サイトにも匿名のUFO情報が多数寄せられるが、目撃したときの周囲の状況などを確認できないので大抵の場合は保留にしている。

残念なことにUFOに関する情報は多くても、そのほとんどが匿名で一方的に発信されているのだ。このようなご時世ではあるが、ごく稀に個人情報を晒したうえで発言する人もいる。

例えば地元の弁護士によるUFO目撃証言がある。

彼は自宅マンションのベランダからUFOを目撃したと証言した。当時、同じ部屋には妻と友人がいた。つまり3人が同時にUFOを目撃したのだ。

そのUFOは民間の航空機と同じくらいの高度を飛行していたという。形は球形に近い楕円形。大きさは民間の航空機よりもはるかに巨大であったそうだ。

またUFOは非常に強い光を放っていた。同時に目撃した友人は長方形の突起物があったと言っているそうだ。

発光している点と巨大である点は南寧で目撃されるUFOの共通の特徴である。

同時に多数の人たちからUFOの目撃情報が発信される場合も信憑性が高い。実はそのようなケースも少なくないのだ。

乗客たちの目撃体験

雲南省の昆明と南寧の間には旅客機が飛行している。このルートでは飛行機の乗客によるUFOの目撃情報が頻発しているのだ。

それらの証言を総合すると、UFOは球体に近い形をしていて、やはり強い光を放っているという。

光の色については白い光を放っていたという証言が多いが、赤や緑の光だったという証言もある。また色が変化するという証言もある。恐らくUFOが放つ光線は一定ではないのだろう。

さらにUFOは驚くべき速さで移動するという。飛行中の飛行機から見ているにも関わらず、あっという間に距離が開いてしまう。つまり飛行機の速度よりも何倍も速く飛行することができるのだ。

中国政府の不気味な余裕

航空機に未確認飛行物体が接近したとなると単なる怪事件では済まされない。一歩間違えば大事故が発生しかねないからだ。

しかも南寧は国境に近い街である。周囲の地理的条件を考えれば、外国の領空侵犯の可能性を常に警戒していなければならない土地なのである。

それにもかかわらず未確認飛行物体に対する表立った調査は行われていない。人民解放軍も中国政府も沈黙を守ったままなのだ。

中国政府の対応を見ていると、何もしなくても問題は起きないと確信しているかのようだ。

しばしば目撃される謎の発光体は外国の領空侵犯でもなければ、航空機と衝突するようなヘマな飛行体でもない。

そのような確信が、中国政府および人民解放軍には、あるとしか考えられないのだ。

中国政府はすでに南寧のUFOの正体を把握しているのではないか?

中国政府はUFOに関してすでに我々の想像を絶する情報を蓄積している。中国にはそう考える専門家も少なくない。