ウイグル人を収容する不気味な施設
中国政府は「再教育」のための施設と称するウイグル人収容所を多数建設している。
収容所内の実態は謎に包まれているが、親類を訪問中の外国籍のウイグル人が収容され、後に政府の働きかけで釈放されるケースなどもあって、わずかながら内部の状況が明らかになっている。
収容所内ではウイグル人の人格改造が行われているようだ。
中国語の強制、豚肉食強制などの非イスラム化、さらに共産党礼賛などウイグル人のアイデンティティー破壊工作が行われているようだ。
収容所に送られる人物の選定は点数制になっていると報道されている。
例えばウイグル人というだけで10ポイントマイナス、パスポートを所持していれば10ポイントマイナス、毎日礼拝していれば10ポイントマイナスなど。
このような点数制でマイナス50ポイント(70ポイントという報道もある)になると収容所に送られるようだ。
この方式によれば、ほとんどのウイグル人が収容対象になってしまう。
グーグル・アースの存在により、これらの施設は世界中から確認することができる。一例を紹介しよう。
カシュガルの収容所
カシュガルには複数の収容所が建設されているようだが、以下の収容所はそのうちのひとつ。
アルトゥシュの収容施設
ここはカシュガルの中心部から少しだけ北に位置する収容所だ。
カシュガルの周囲では収容者があまりにも多く、収容施設が足りない状況になっているようだ。
カシュガルの周囲は地下資源が豊富であり、中国政府による重点的な開発対象となっている。
資源開発のために押し寄せる中国人と地元のウイグル人との間に軋轢が生じ、危険を感じた中国政府がウイグル人を強制的に収容している構図であろう。
資源を支配するためには何でもする。
中国政府のこの危険な性質は、尖閣において、日本をも脅かしているのだ。ウイグル人の状況は決して「他人事」ではない。