中国で語られる地震発生前の動物たちの異常行動

昆虫の地震予知

中国では昆虫にも地震予知能力があると言われている。

養蜂家のあいだでは地震の前にはミツバチが巣に帰って来なくなると言われているようだ。

またトンボの大群が一斉に一定方向に飛んで行くと地震が起きるとも言われている。

さらにセミが樹から降りてきて鳴くという報告もある。

実例

唐山大地震の3日前にも昆虫の異常行動が記録されている。

その異常行動は海上で操業していた船で観察された。

海を越えて大量の昆虫が飛来し、船の窓を覆い尽くしたというのだ。

飛来したのは深緑色のトンボが多かったそうだが、チョウ、ガ、バッタ、セミなども含まれていたそうだ。

いったん船に飛来した昆虫は、その後動かなくなったという。

昆虫が海上に飛び出せば、いずれは力尽きて海に落ち、魚の餌食になってしまう。

つまり昆虫たちは地震から逃げて助かろうとしているのではなく、自殺に等しい異常行動を起こしていたことになる。

地震が迫って来ると昆虫の本能に具わった「何か」が狂ってしまうのかもしれない。