中国で発生した「一家皆殺し」の実例

中山強姦滅門案

事件現場:広東省中山市南頭鎮
事件発生日:2012年10月30日
被害人数:3名
捜査状況:解決

2012年10月31日の午前7時過ぎのことである。近所の病人の世話をして帰宅した老婆が自宅内で殺された家族の遺体を発見した。

通報を受けて駆け付けた公安は家にいた夫婦と15歳の娘の三名が殺害されていることを確認した。

夫婦は鈍器で襲われた後に刃物で刺殺されていた。

娘は強姦された後に殺害され、遺体は洗濯機の中に押し込められていたという。

犯人Hは翌日の2012年11月1日午前1時ころ、佛山市南海区の小さな旅館で逮捕された。

Hには前科があり、刑期を終えて釈放されから間もなくの犯行であった。

この犯行は強姦が目的ではなかった。

殺害された少女には兄がいた。しかし兄は素行が悪く、すでに家族とは同居していなかった。

Hが一家を殺害したのは兄とのトラブルが原因である。

Hらは資産家をターゲットにした詐欺を計画していた。ところが兄と連絡が取れなくなったため、兄が裏切ったと考え、復讐のために家族を殺害したのである。

実際には兄はクレジットカード詐欺で銀行から追及され、一時的に身を隠しただけだったようだ。

無頼の兄には家族も手を焼いていたようだが、最終的には兄と犯罪を計画していた男に皆殺しにされてしまったのだ。

死不瞑目(死んでも死にきれない)とはこのことだろう。